放射線治療の副作用、問題点

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治療上の問題点(合併症)

放射線療法は、音声の面からもほぼもとの声に回復して、よい治療法といえますが、後年照射部位に一致して二次がんが発生する場合もあります。喉頭部分切除 では、切除範囲により嗄声の程度はまちまちですが、もとの声に近いものとなります。また、特に切除範囲が大きいときなどに誤嚥(ごえん:誤って気道に飲食 物が流れる)を起こし、むせて食事がしにくいことがありますが、通常は一過性のもので、食べ方を工夫することにより改善されていきます。どうしても改善さ れない場合は喉頭全摘出術の適応となります。喉頭全摘出術では、もとの声が全く失われる(失声:しっせい)状態となります。もちろん、食道発声や電気喉頭 の使用により、新しい音声を獲得することができます(詳しくは「 発声障害(失声) 」を参照してください)。食事については、喉頭全摘出後でも治療前とほぼ同等の食事摂取が可能です。

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