喉頭がんの放射線治療

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放射線治療

高エネルギーのX線などの放射線を患部に照射してがんの細胞を破壊することを目指します。喉頭がんが初期の状態で、声帯及び声帯上部に出来た場合に用いられます (手術になることもあります)。初期のがんであれば放射線治療のみでも生存率は非常に高いといわれています。放射線治療のあとに運悪く再発しても喉頭切除 手術で治療することが可能です。
また、放射線治療は、体にあまり負担がないので、外来通院が可能です。

1)早期がん(I、II期)

早期の喉頭がんは放射線がよく効き、放射線治療だけで治癒できるケースも多く、I期では放射線治療により80~95%が治り喉頭も温存することができます。そのため早期の声門がん、声門上がんに対しては多くの場合、放射線治療が選択されます。治療期間は通常6~7週で、週5回(月~金)、1回20分程度放射線を照射します。体への負担も少ないので、外来通院が可能です。治療後にがんが残存したり再発してしまった場合は、手術を行うことになります。

2)進行したがん(III、IV期)

がんが進行している場合は放射線の効果が低いことが多く、最初から手術が選択される場合が多いようです。
ただし、どうしても喉頭温存の希望が強い場合は、放射線治療単独あるいは化学療法と放射線治療の併用療法を行うこともあります。それで効果がない場合には追加の手術を行います。
はじめから手術をした場合に比べて、化学放射線療法が効かずに次に手術、の順番だと、合併症が起こりやすくなります。

その他、放射線治療はリンパ節転移や遠隔転移に対して、治療や転移に伴う痛みの緩和などを目的に行われることもあります。

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